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対中債務、世界で10倍上昇 [経済]


2000~17年の間に、
世界各国の対中債務は5000万ドルから5兆ドルまで膨れあがった

途上国向け融資の半分程度は世界銀行やIMFも把握していない
「隠れ負債」。

「中国は、今はIMFや世界銀行による融資をはるかに上回る世界
最大の債権者」と例えている。

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途上国の経済発展はいいことだが、目先の利益だけを見ず将来的な
展望に立ち債務トラップに陥らない融資を受けるべきだ。

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2019年07月18日
対中債務、世界で10倍上昇 半分が「隠れ借金」=報告
大紀元

世界経済に関する調査によると、中国による海外融資は20年あまりで、世界経済
の1%から5%以上にまで急速に拡大した。

さらに、途上国向け融資の半分程度は、世界銀行やIMFも把握していない、公式
記録のない「隠れ負債」を抱えているという。

ドイツ拠点のシンクタンク・キール研究所(Kiel Institute)は7月13日、中国
経済について報告した。このなかで、2000~17年の間に、世界各国の対中債務は
5000万ドルから5兆ドルまで膨れあがった。

キール研究所は、1949年から2017年にかけて、対中債務を持つ発展途上国50カ国
の約2000件の融資と契約を調べ、報告書をまとめた。

その結果、債務が国内総生産(GDP)に占める割合が2015年の1%未満から、
2017年は15%以上に急増したことが分かった。

さらに、債務の半分は、国際通貨基金(IMF)、国際復興開発銀行(世界銀行)、
主要債権国会議(パリクラブ)などに記録もされていない「隠れ借金」だと報告
書は指摘した。

報告によると、「隠れ借金」はベネズエラ、イラン、ジンバブエなどの国々で特
に「深刻」だという。またスリランカ、ウクライナ、エクアドル、バングラデシ
ュおよびキューバなどでも、債務規模を把握できていないとしている。

報告作成者であるハーバード大学の債務専門家カルマン・レインハート(Carmen
Reinhart)氏は、「中国は、今はIMFや世界銀行による融資をはるかに上回る世界
最大の債権者」と例えた。


中国ソブリン債で 先進国も恩恵か

報告によると、中国融資の文書は不透明さや不確定要素が多く、原油のような
エネルギーの現物を担保にして返済を要求している場合も多い。

さらに「先進国など中高所得国は、中国銀行のソブリン債の購入を通じて、債務
フローを受け取る傾向がある」とした。

このため、多くの先進国は、中国が途上国に貸し付けた融資の「恩恵を受け取っ
ている」という。


中国共産党政府は、主導する現代版シルクロード構想・一帯一路で、中国から中
央アジア、アフリカ、欧州に至る広範囲で鉄道、道路、航路など大型インフラ
計画を進めている。

これらの計画は、当該国の財政規模の考慮に欠け、巨額債務を負わせることで、
現地当局や第三者機関、大手メディアから「債務トラップ外交」と揶揄されてい
る。


2018年、世界銀行は、ベネズエラへの中国融資について「中国の海外融資のほと
んどが中国国営企業を介して行われており、受益者も国営企業になっている」と
した。

その結果、債務を背負う国は、どれほどの借り入れになるのか、どのような条件
なのかを把握しきれていないという。

世界銀行によると、中国の融資先は、ラオス、カンボジアなどの中央および極東
アジアの国々、ラテンアメリカの国々が多い。

今後、東ヨーロッパへの貸付額が増加するとみている。

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