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CO₂を吸い取れ 温暖化対策の「フェーズ2」 [環境]


空気中のCO2を科学の力で取り除く装置。

その取り除いたCO2を用い炭酸水を作るなど、回収したCO2は
作物の光合成を活発化させる「肥料」になると温暖化対策の「フェーズ2」
が始動し始めている。

更には回収したCO2を地下700メートルで鉱物化することも可能だとか。

1トンの回収に600ドルかかる高コストが課題だが、コカコーラの発売する炭酸水
「VALSER」に回収したCO2が使われるなど付加価値を高める試みも始まっている。

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2019.03.07
CO₂を吸い取れ 
世界のスタートアップが続々参戦、温暖化対策の「フェーズ2」
globe.asahi

大気中に排出するCO₂(二酸化炭素)の量を抑えるだけでは、予測を超える気候
変動のスピードには追いつけない。科学の力で取り除こう――。

従来の気候変動対策を「フェーズ1」とすれば、「フェーズ2」に相当する新たな
試みが始まっている。

少し前までは理論的な可能性に過ぎなかった「空気中の二酸化炭素を直接取り除
く技術」は「ダイレクトエアキャプチャー=DAC」として、すでに商業用プラント
が稼働しており、「砂漠に人工的な洪水を起こし緑化する」などさらに大
胆なプランもある。

新たな技術は、気候変動に歯止めをかける切り札となりうるか。


回収したCO₂が炭酸水に

空気中のCO2を取り除くDACで最先端を走るのが、スイスのスタートアップ「クラ
イムワークス」だ。チューリヒ近郊では、同社が世界で初めて開発・製造に成功
した商業用CO2除去プラントが、すでに稼働を始めている。

スイス・チューリヒ空港から車で約30分。田園地帯にあるごみ焼却施設の屋上に、
エアコンの室外機のようなファンを積み重ねた装置が据えつけられていた。

18機のファンが吸い込んだ空気を約100度に加熱し、特殊なフィルターでCO2を吸
着する。1年で回収できるCO2は約900トンで、1機が数千本の樹木に相当。回収し
たCO2は約400メートル先にある畑の温室にパイプで送り、作物の光合成を活発化
させる「肥料」になる。トマトやキュウリなどの収穫量が最大20%増えるという。

クライムワークスは、アイスランドでは回収したCO2を地下700メートルで鉱物化
して、固定化する実験プラントを稼働させている。ほかにも欧州だけで14の計画
があり、数年後には年間数千トンの回収を見込んでいる。

広報部長のルイーズ・チャールズは「2025年には地球全体で排出されるCO2総量の
1%を回収したい」と意気込む。1トンの回収に600ドルかかる高コストが課題だが
、コカコーラの発売する炭酸水「VALSER」に回収したCO2が使われるなど、付加価
値を高める試みも始まっている。


大気中からCO2を取り除こうという試みでは、「木を植えること」が一般的で、
機械的に回収する試みは、5年ほど前まで「成層圏にまいたエーロゾル(浮遊粒子
状物質)を太陽光を反射させて地球を冷やす」といった方法とともに、専門家の間
では「気候工学」に分類され、危険視されてきた。

それが、最近ではバイオマス燃焼からCO2を回収・貯留する「バイオCCS」などと
ともに、不可欠な技術として期待され始めている。

きっかけはパリ協定の発効。「産業革命以降の気温上昇を2度未満に抑える」など
の険しい目標を達成するため、見込みのある技術はなんでも試す機運が広がった。
EUの長期戦略では、CO2除去技術を使うことがすでに前提となっている。

CO2除去技術の発展を支援する米国のNGO「カーボン180」代表、ノア・ダイヒは
言う。「30年前は太陽光発電も非常に高コストだったが、技術の進歩でコストが
下がり、それが投資を呼び込み、さらなる技術の発展を促すというサイクルで、
100分の1にまで下がった。この好循環が起これば、CO2除去技術で地球環境を改善
できる日も近い」


砂漠に人工洪水? まるでSFの「プランB」

数多くのスタートアップを成功へと導いてきた米国・シリコンバレーの投資会社
「Yコンビネーター」は昨秋、革新的なCO2除去技術の公募に踏み切った。

予測を超える気候変動を前に「現実的対策である『プランA』に加え、一見実現不
可能と思える『プランB』も準備する時が来た」とする。



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