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荒れ果てた土地に400万本の苗木 [環境]


無計画な森林伐採、環境破壊により、日々、無数の動植物が生息地を失っている。

荒れ果てた土地に400万本の苗木を植えた
1組のブラジル人夫婦。

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「赤ちゃんを育てるように、木々を育ててきた」と話すセバスチャンさん。
約20年という長きにわたる森林復活への道のりは、決して容易ではなかった。

最近になって 私有自然遺産保護地区に指定された。


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2019年04月29日
荒れ果てた土地に400万本の苗木を植え、
20年近い年月をかけ、見事な森を復活させた夫婦の物語(ブラジル)
karapaia

国連食糧農業機構の調査によると、1990年以降、地球上から1億2,900万ヘクタール
の森林面積が失われているそうだ。

無計画な森林伐採、環境破壊により、日々、無数の動植物が生息地を失っている。
地球温暖化の原因の一つとされている温室効果ガスも濃度を増している。

壊すのは簡単でも、それをもとに戻すのは至難の業だ。莫大な資金や年月と揺る
ぎない情熱と忍耐力が必要となってくる。

だが熱い思いでそれを達成させた人がいる。1組のブラジル人夫婦は、20年近い
年月をかけ、森林伐採による荒れ果てた土地に森を蘇らせたのだ。


故郷に帰り、荒廃した森林を見てショックを受ける

ブラジル・ミナスジェライス州出身の写真家セバスチャン・リベイロ・サルガド
さんは、フォトジャーナリストとしても活躍し、複数の本を出版している世界的に
有名な人物だ。

1990年初めにルワンダ虐殺の取材をし、現地の惨状に心身ともに疲れ切ったセバス
チャンさんは、妻のレリアさんとともに、1994年、癒しを求めて、緑豊かな熱帯雨
林に覆われたブラジルの故郷に戻った。

ところが、わずか数年で美しかったリオドース渓谷の大西洋岸森林は、不毛の荒れ
地と化し、野生動物の姿が消えていた。

2015年に英メディア『The Guardian』で、セバスチャンさんはこのように語って
いる。

私が当時心身ともに病んでいたように、故郷の土地も病んでいたことを知って、
大きなショックを受けました。木々は土地の0.5%ほどしか生えておらず、全てが
破壊されていたのです。


自然はきっと蘇る。再び森を蘇らせる活動を開始

ただただ悲しい。その感情だけで止まってしまう人もいるだろう。だがセバスチ
ャンさんは違った。

母なる自然は強い魂を持っている。正しい条件の下で正しい方法を行えば、きっと
生命を取り戻し復活させることができる。


妻のレリアさんと共に、故郷の森を必ず復活させることができると信じたのだ。

夫婦は、1998年に非営利団体『Instituto Terra』を立ち上げ、本格的に森林への
復活を求めて動き出した。

夫妻は、24人の従業員や大勢のボランティアと一緒に、木の1本1本を植える作業に
尽力。とはいえ、森を再生するとなると莫大な費用がかかる。

『Instituto Terra』は、財団や民間企業、更に国や州政府などから寄付を集めた
だけでなく、しばしば自己資金で補いながらプロジェクトを続行させてきた。

資金不足となった2005年には、セバスチャンさんは写真家にとって命ともいえる
大切なライカM7のカメラをオークションにかけ、107,500ドル(約1,200万円)で
売れると、3万本以上の植林資金に充てた。


20年近くかけ、400万本の苗木を植える

「赤ちゃんを育てるように、木々を育ててきた」と話すセバスチャンさん。
約20年という長きにわたる森林復活への道のりは、決して容易ではなかった。

最初の植え付け後、5分の3の種子が地面の中でアリに食べられ死んでしまった。
セバスチャンさんたちは、試行錯誤を重ねながらアリによる被害を防いで種を守り
、本来の土地に属していない森林の種子や苗木は植えずに、土地固有の原生林のみ
の苗木を植え続けた。

そして、驚くべき成果が現れたのである。


森に命が吹き込まれ、野生動物たちが戻ってきた

1502エーカー(607万平方メートル)もの土地を、自然豊かな森に蘇らせることに
成功したのである。

沈黙の荒れ地だった土地は緑で覆われ、再び野生生物が戻ってきた。172種類の鳥
や33種類の哺乳類、293種類の植物、そして15種類の両生類や爬虫類などが生息し
、森からは鳥のさえずりや虫の鳴き声が聞こえるようになった。

CO2を酸素に変換することができるのは、木だ。植林は、地域の環境や気候に影響
を与え、より多くの降雨と涼しい気候をもたらした。それにより、枯渇していた8
つの天然温泉をも復活させることができた。


強い信念とたゆまぬ尽力が自然を呼び戻す

『Instituto Terra』は、ブラジルの中でも決して大きな団体ではない。しかし、
自然の復活という命のリサイクルを成功させたこのプロジェクトは、積極的なエコ
活動の具体例としてだけでなく、正しい方法によりいかに環境が早く回復できるか
ということを示したことで、多くの人をインスパイアした。


決して容易くはなく、長い道のりを要することは確かだ。だが、セバスチャンさん
とレリアさんの信念に沿うように、20年の月日をかけて母なる自然は活力を証明し
、実質的に死んだ亜熱帯の熱帯雨林を生き返らせることができたこのプロジェクト
は、世界最大の環境保護への取り組みの1つとなった。



これを知った人々からは、多くの称賛の声が寄せられた。

・素晴らしい努力だ。

・自分もブラジル人だが、このことをとても誇りに思う。

・地球温暖化に抗うには、植林は最も効果的な方法のひとつだ。
   彼らはそれをやってのけた。まさにヒーローだ。

・この世界には、セバスチャンさんたちのような人がもっと必要ね。

・心が温かくなった。


 現在90%の緑あふれる森に復活しているというこの地域は、最近になって
 私有自然遺産保護地区に指定された。

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