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魚を育む「潮目」に大量のマイクロプラスチック [環境]


採取する海水に含まれるプラスチックの量があまりに多かった。

生まれたばかりの魚は餌となる有機物が豊富な潮目に集り、餌と間違えてプラ
スチックを食べ、次の餌にありつくまでに命を落とすおそれがある。

胃の中からプラスチックを見つけた仔魚のうち、最小のものは体長が6ミリ。
魚たちが食べるプラスチック繊維はさらに小さいというわけだ。
「肉眼で見えるか見えないかの大きさです。1ミリもないですから」

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「それこそが恐ろしいのです。目に見えないような小さな欠片が問題
を引き起こしているのですから」


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2019.04.27
魚を育む「潮目」に大量のマイクロプラスチック
もはや無視できない厄介もの、魚たちへの影響は?
ナショジオ

米国海洋大気庁(NOAA)に勤務する海洋学者のジャミソン・ゴーブと魚類生物学者
のジョナサン・ホイットニーは潮目で見られる仔魚の研究を3年近く続けているが、
最近の調査でハワイ沖の潮目には魚とその餌以外のものも存在しているのを見つけ
た。

プラスチックの小片「マイクロプラスチック」だ。それも大量に含まれていて、
仔魚がそれを食べてしまうという。

生まれたばかりの魚は餌となる有機物が豊富な潮目に集まるが、餌と間違えてプラ
スチックを食べても栄養にはならず、次の餌にありつくまでに命を落とすおそれが
ある。

「潮目にいる仔魚は途方もない難関をかいくぐってきたのです」とゴーブは語る。
「卵から仔魚になれる確率は0.1%。運に恵まれなければなれません。
それなのに今、プラスチックという厄介ものが入り込んできました」

ホイットニーとゴーブは、ハワイ沖の潮目からプラスチックが見つかることは予測
していた。ハワイ諸島が「太平洋ごみベルト」と呼ばれる海洋ごみが集中する海域
に位置しているからだ。

しかし、二人はマイクロプラスチックの研究に手を出すつもりはなかった。
自分たちの研究はあくまでも仔魚に関するものだと考えていたが、採取する海水に
含まれるプラスチックの量があまりに多かったため、それを無視できなくなったの
だ。


目に見えないからこそ恐ろしい

プラスチックが及ぼす害については、科学的にまだ確認されていないが、ゴーブら
の実験から、手がかりがいくつか見つかっている。たとえば、プラスチックを摂取
した魚では、食欲低下や発育不全が見られるというのだ。

こうした事態は、魚の繁殖に影響を及ぼし、最後には個体数の減少を招くおそれが
ある。

トビウオはとりわけ高い頻度でプラスチックを食べていると思われる。この魚は、
サメなど大型の魚の餌になるだけでなく、ハワイに生息する海鳥にとっても主要な
食べ物だ。

そうだとしたら、鳥はトビウオと一緒にプラスチックまで体内に取り込んでいるの
か? そのために何らかの影響を受けているのか? 一つの疑問が解明されるたびに
、新たに10の疑問が湧いてくる、とゴーブは言う。

ゴーブとホイットニーが胃の中からプラスチックを見つけた仔魚のうち、最小のも
のは体長が6ミリほどしかなかった。つまり、魚たちが食べるプラスチック繊維は
さらに小さいというわけだ。

「肉眼で見えるか見えないかの大きさです。1ミリもないですから」と、ホイット
ニーは話す。「それこそが恐ろしいのです。目に見えないような小さな欠片が問題
を引き起こしているのですから」

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