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増える都会のネズミ [環境]


ネズミは人間の出すごみや食べ残しをあさって生きているのだから、そもそも
人間こそが汚いと言えるのでは・・ネズミは人間そのもの

各都市がごみの処理方法を抜本的に改めない限り、
「この闘いはネズミが勝ち続けます」 と。

人間のすぐそばで暮らす生き物であるネズミは荒廃した都会の象徴
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2019.04.12
増える都会のネズミ、まるで人間の影
ナショジオ

ネズミは、人間の影のような存在だ。人間は都会の地上で暮らし、ネズミはたいてい
地下にいる。

世界の都市で、ネズミが増え続けている。過去10年間で15〜20%も増えたという推計も
ある。人間のすぐそばで暮らす生き物のなかでも、ネズミは最も嫌われていると言って
いいだろう。

不潔でずる賢く、荒廃した都会の象徴であり、病原体の運び屋というイメージもつきま
とう。

ロングアイランドで育ったボビー・コリガンは、都会のネズミに詳しい専門家だ。1981
年から研究を続け、世界各地の都市や企業から相談を受けている。シアトルではネズミ
が便器から姿を現す頻度が急増していると教えてくれたのも彼だ。

ニューヨークで最も数が多いのはドブネズミ(Rattus norvegicus)。ドブネズミは穴に
すむ動物で、体のなかでは頭骨が最も大きいため、それより幅の広い場所ならどこにで
も入り込める。

先日、ニューヨーク市長のビル・デブラシオが、公営住宅のネズミを徹底的に駆除する
新計画を発表した。同市は3200万ドル(約35億円)を投じ、ネズミが最も多い地区で
最大7割を駆除する予定だ。


「ネズミは人間そのものです」

だが、ネズミを根絶するのは不可能に近い。一部の地区で殺鼠剤を使って駆除しても、
生き残ったネズミがまたすぐ繁殖し、夜な夜な市内のごみをあさっていると、コリガン
は話す。

各都市がごみの処理方法を抜本的に改めない限り、「この闘いはネズミが勝ち続けます」

嫌われ者のネズミだが、本当にそれほど悪い生き物だろうか。私たちが嫌うネズミの特徴
――汚さや驚異的な繁殖力、そして不屈の生存能力は、人間との共通点でもある。

実際、ネズミは人間の出すごみや食べ残しをあさって生きているのだから、そもそも
人間こそが汚いと言えるのではないだろうか。

コリガンは言う。「ネズミは人間そのものです。人間は自分たちのすみかを清潔に保っ
ていないじゃないですか」

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