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地震「どこでも起こりうる」と警鐘 [気象・地震]


熊本地震の発生後、被災者の多くは
「熊本に地震がくるとは思わなかった」と口にした。

地震予測の最大の弊害だと考えるのは、政府の予測地図で危険とされていな
い地域が「安全」と誤解されかねない点。

日本はどこでも不意打ち地震が起こりうるので、
全国で満遍なく災害対策を行うべきだと話している。

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2019年04月14日
地震「予測」研究、岐路に 時期、規模の特定は知見不足 
「危険性提唱」十分伝わらず 「どこでも起こりうる」警鐘
nishinippon

阪神大震災や東日本大震災、熊本地震など大きな被害を伴う震災が相次ぎ、予知や予測
を目指してきた日本の地震研究が岐路に立たされている。発生時期や規模、場所を事前に
特定する技術は確立されていない。

「今の科学の知見では予知、予測は幻想だ」という厳しい意見もあり、研究成果をどう
防災に生かすのか、地震学者の苦悩は深い。

「熊本地震後、しばらく立ち直れなかった」。九州大の清水洋教授(火山・地震学)は
語る。熊本地震を想定し、啓発活動に力を入れていたつもりだったが、それがほとんど
伝わらなかったと感じたためだ。

熊本地震に襲われた熊本県益城町周辺では、1999年にマグニチュード(M)4・2、
2000年にM5・0の地震が起き、清水教授がセンター長を務める九大地震火山観測研
究センターは臨時観測を開始。熊本地震を引き起こした「布田川-日奈久断層帯」で地震
活動が活発な一方、その一部である「高野-白旗」区間は活動が少なく、大きな地震が心
配される「空白域」となっていたという。

清水教授は、益城町も含め熊本県内で何度も講演し「震度7規模の揺れが起こる可能性
がある。建物の耐震化や家具の固定、地域の防災リーダー育成を急いでほしい」と呼び
掛けていた。熊本地震前震では実際に「高野-白旗」区間が大きく動いた。

熊本地震の発生後、被災者の多くは「熊本に地震がくるとは思わなかった」と口にした。
清水教授は「啓発活動をやった意味があったのだろうか」と無力感に苦しんだという。

「危機感が伝わらない最大の弱点は、いつ起こるか明言できないこと。明日かもしれな
いし100年後かもしれない、としか言えなかった」。それでも、防災に生かした人も
いたと知り「一人でも役に立つなら」と心を奮い立たせている。


地震のメカニズムは複雑で未知の断層も存在することから「地震予測は科学的に検証さ
れたものではなく、予測というより予言と呼ぶべきものだ」と手厳しい。

ゲラー氏が地震予測の最大の弊害だと考えるのは、政府の予測地図で危険とされていな
い地域が「安全」と誤解されかねない点だ。ゲラー氏は「南海トラフや首都直下型など
の危険性ばかりが叫ばれ、それ以外の地域で地震が起きれば『想定外』で済まされる。

日本はどこでも不意打ち地震が起こりうるので、全国で満遍なく災害対策を行うべきだ」
と話している。

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